グリコーゲン
グリコーゲンジュース類など、砂糖が多く含まれる飲料を摂取すると、急激に血糖値が上昇し、身体はそれに対処するため、膵臓より大量のインスリンが分泌されて血糖を下降させ、血糖値の急激な変動がおこるのです。この極端な変動は、肥満に結びつきやすいという指摘があり、また心理面に影響し、いわゆる「キレやすい」状態をひきおこすという説を唱える者もいるのです。米などの炭水化物で糖質を摂取したほうが、血糖値の上昇はゆるやかであり、比較的安定に推移するのです。
炭水化物の生理作用
炭水化物は生物にとって大きく分けて3種類の働きを持つのです。
1. エネルギー源
2. 形態構築の材料
3. 分子的な「標識」
単糖であるグルコースは細胞の主なエネルギー源であるのです。また、とりわけ人間にとっては、思考の際の脳のエネルギー源としても非常に重要であるのです。グルコースは植物ではデンプン、動物ではグリコーゲンとして、高分子として体内に蓄えられるのです。
植物の体はセルロースという多糖によって構成されているのです。セルロースはデンプンと同じグルコースの多量体であるが、結合様式が異なるため、化学的に極めて強靭な構造を持つのです。セルロースは細胞壁の主成分として活用されているのです。
また、細胞の表層には、糖鎖と呼ばれる糖の多量体が結合しているのです。これはタンパク質に対する受容体ほど強くは無いものの、生体内である種の「標識」としてはたらいているのです。
グリコーゲンは肝臓と骨格筋で主に合成され、余剰のグルコースを一時的に貯蔵しておく意義があるのです。糖分の貯蔵手段としてはほかに、脂肪とアミノ酸という形によるものがあるのです。 脂肪酸という形でしかエネルギーを取り出せない脂肪や、合成分解に窒素代謝の必要なアミノ酸と違い、グリコーゲンは直接ブドウ糖に分解できるという利点があるのです。 ただし、脂肪ほど多くのエネルギーを貯蔵する目的には向かず、食後などの一時的な血糖過剰に対応しているのです。 グリコーゲンの合成・分解は甲状腺、膵臓、副腎がそれぞれ血糖に応じてチロキシン、グルカゴン及びインスリン、アドレナリンなどを分泌することで調整されるのです。 なお、肝臓で合成されたグリコーゲンと骨格筋で合成されたそれとでは分子量が数倍異なり、前者のほうが大きいのです。
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